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お知らせ

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2020.5.20
箕面市独自の生活支援策|子どもたちに関連のある施策に絞って解説

あっとすくーるの本拠地である箕面市では、独自の生活支援策が発表されています。

 

また、教育委員会では今後を見据えたリアルとオンラインを併用したサポートの準備を進めています。

 

箕面市内で学習支援を行っている事業者の立場から、こちらの内容について解説させていただきます!

 

子育て世代への支援、その二つのポイント

 

(引用元:箕面市議会議員 なかじま三四郎HPより)

 

箕面市では、上記画像のような独自の支援策が取られます。

この中で直接子どもたちへ関連があるものは「③の子育て世代への支援」ですが、個人的には以下の2点がすごいと思っています。

 

2.6億円/月の予算をかけて行われること

 

自治体の財政事情に詳しいわけではありませんが、これはすごい金額だと思っています。

 

例えば以前紹介した明石市の学生支援の制度について泉市長に伺った際には、予算は約5,000万円という風におっしゃっていました。(5/19に貸与額の増額をニュースで発表されていたので、現在の予算はこれより増えている可能性があります。)

 

施策の種類が違うので一概には言えませんが、月に2.6億円を子育て世代への緊急の支援策として使うのはすごいと思います。

もしよろしければ、お住まいの自治体の税収と、コロナ関連の対策にかかる予算を調べてみてください。

 

子ども1人につき支給されること

 

個人的にはこちらが特に推したいポイントです。

 

一つの世帯にいくら、という支援ではなく、子ども1人に応じての支援というのがすごく配慮がある制度だと感じています。

 

例えば、同じ年収が300万円の家庭でも、子どもの数が1人か2人かでは全く実情が変わってきます。

この時に「300万円」という数字だけをみて支援策が決定されると、実情にそぐわない支援となる可能性が高いです。

 

こうした「日々の暮らし」をイメージして支援を組み立ててくれている感が持てる施策を自治体が出してくれるのは嬉しいですね。

 

ただ、問題がないわけではありません。

子どもは学費等に充てたいけれども、保護者がそのお金を別のことに使ってしまう可能性もあります。

 

もちろんお互いに話し合い合意の上であれば問題ないのですが、子どもの意思が全く無視される可能性もあります。

この辺りは支給方法がどうなるかの問題で、現時点ではわかりません。

 

スピードを重視すれば個別の配慮を多少犠牲にしてでも配らないといけないでしょうし、目の前の暮らしに困る家族がいる以上、スピードを重視することが悪いとも言えません。

 

現時点で僕にアイディアはないのですが、スピードと個別の配慮を兼ね備えた支給方法になることを願っています。

 

不測の事態を見越した準備

 

(倉田哲郎箕面市長のTwitterより)

 

話は変わって、今度は箕面の子どもたちを支える教育についてです。

 

添付の画像の通り、箕面市教育委員会ではリアルとオンラインを併用する形を検討されています。

ツイートを読み進めていく中で感じたことをまとめてみました。

 

通信環境の問題をクリアできる

 

今後もしかすると学齢期の子どもにも感染する新種のウイルスが出てくるかもしれません。

 

今回のように学校が休校となり、対面でのサポートが難しくなった際を考慮してオンラインの準備も進めておくことは非常に大事なことだと思っています。

 

少なくともこれで「家に通信環境がない」という問題は回避できます。

あとは「自宅でのオンライン学習ではサポートが難しい子どもたちをどうするか」という問題だけです。

 

今回私たちのような民間の支援団体は、この二つの問題を同時になんとかしないといけませんでした。

特に通信環境の確保は費用の問題なので、クラウドファンディングでそのための資金を確保していた団体もあります。

 

ただ、クラウドファンディングも決して楽ではありません。というより、めちゃくちゃ大変です。

 

自治体の施策によって通信環境の問題が改善されれば、従来クラウドファンディング等に割いていた力を、より困難な子どもたちへのサポートに割くことができるようになります。

 

また、オンライン学習の難しさはありますが、難しいからと切り捨てるのではなく、どうすればその効果を高めることができるのかということを模索していかないといけないと思っています。

 

一方で、どうしてもそれでは難しい子どもがいる子も事実。

そうなったときのために、いかにして地域の中でその子たちを支えていくかということを考えて準備しておかねばなりません。(この辺りはまた別の記事で書かせてもらいます)

 

就学援助で通信費を保障

 

 

ただ、オンラインの場合、どうしてもネックになってるのが「通信費」の負担です。

こればっかりは家庭にのしかかってきます。

 

そのネックを、箕面市では「就学援助制度で通信費相当分を新たに加算」することで保障していく仕組みを想定されています。

 

今後の学びを考える上で、確かに通信費はなくてはならない費用になってきます。

ここを就学援助でカバーするというのは、非常にいい仕組みだと思いました。

 

最後に

 

 

箕面市独自の支援施策と、箕面市教育委員会が現在進めている今後に向けた準備について紹介をさせていただきました。

 

世間は日常を取り戻しつつありますが、自粛期間の影響はここから様々な形で出てくると思います。

そこに対応していく上で、政府や自治体によるサポートは必要不可欠です。

 

いい取り組みが広がることで、1人でも多くの子どもたちやその家族が、まずは目の前の暮らしを乗り切っていけるようになることを願っています。