お知らせ
元塾生の保護者の方にインタビューをしてみたシリーズ、Part4です!
「子どもを傷つけたいわけじゃない」と苦悩されたエピソードや、子どもなりに感じるお金のことについての話を紹介しています。
ぜひご覧ください!
運が良くないとダメ?
渡:通い始めてからは無くなりました?
池:そうですね。外に行かなくなりましたね。
渡:それはよかったです。あの時の自分にでも役に立てたことはあったんだなって。
池:いやもうもうもう。だからうちではメシアなんですよ。
渡:ひとり親家庭で育って、表現難しいですけど、苦しい家庭環境を乗り越えて育ってる子どもたちっているじゃないですか。
例えば大学まで進学もできて、収入が安定している仕事に就けている、みたいな。そういう子たちってみんな言うんですよ。
「自分は運が良かった」って。
今ひとり親家庭がこの社会の中で普通に生きていこうと思ったら運が良くないといけない、それこそ救世主と出会わないとダメだってことなんだろうなって。
池:本当そうですよね。私がいろんなところに相談してた話に戻るんですけど、相談機関の方々って相談援助のプロの方じゃないですか。
そのプロの方に「相談機関が閉まった後に子どもが暴れたら困るんです。どうしたらいいですか?」って聞いたら、少し悩まれて「そういう場合は警察ですね」って言われるんです。
支援は欲しいけど、子どもを傷つけたいわけじゃない
警察に電話したらおそらく来てくれるかもしれないですが、それは子どもが傷つくじゃないですか。本当に警察官来ちゃったら。
自分はただ親にわかってもらいたいっていう思いからやってるだけなのに、それをしたら警察が来ちゃう。
自分は犯罪者なのかなって子どもが思うかもしれないことを考えたら、そう簡単に警察なんて呼べないんです。包丁でも振り回してたら話は別なんですけど。そこまでじゃない。
渡:そういうお話を聞くと、塾って基本夜やってるじゃないですか。だからよかったのかなと思って。
とはいえ、一番最初のころにメインでサポートして欲しいって思ってくださってたので、勉強ではなかったですよね?
池:そもそも学校行ってなかったですからね(笑)学校に行けるようになるとか、社会とのつながりを持つとか、そういうこと
をまずは求めてました。当時家からも出なかったですから。
子どもなりに感じる「お金」のこと
夜行性の人たちってコンビニとか好きな人が多いんじゃないかと思うんですが、うちの子は「コンビニは贅沢!」と思ってるので行けないんですよ。
母が必死で、夜閉店間際のスーパーで値引シールがいっぱい貼ってあるようなものばかり買ってるのを見て、それでご飯作ってるのを見てたら、コンビニで売ってるものは高いと思うので買えないんですよ。
尚弥もそうですけど、コンビニのおにぎりとかをやむなく買わなきゃ行けない状況の時とかはそれを食べて「美味えー!!!」とかって喜ぶんです(笑)
渡:めっちゃいい子!(笑)尚弥で言うと、僕ら昔豊中で学童保育をやってたじゃないですか。あそこで鍋した時に、尚弥が
「僕鍋嫌い」って言ったんです。
「食べたことあるん?」って聞いたら「ない」って言うんですよ。
「なんで嫌いなん?」って聞いたら「お鍋って(値段が)高いんでしょ?」って返ってきたんです。
その時に「鍋ほどコスパいいものはないぞ」って教えたんですけど(笑)。
それで食べて「美味い!」って言ってたんです。
この話を、中学生になった尚弥にしたんですよ。
そしたら「あの時ああ言ったけど、ほんまは野菜が嫌いやってん。」って言ってて。
なんて言ったらいいんだろう、ちょっとはぐらかすじゃないけどそんな感じの反応だったんです。それを見て、尚弥も年相応に
大きくなったんだなぁと(笑)。
池:あはは(笑)。お鍋の話で言うと、うちで鍋を囲んでみんなで食べるってことがほとんどないんですよ。家族団欒の時間み
たいなのも取れなくて。そういうのもあって、お鍋がピンとこなかったっていうのもあったんだと思います。こういうのも経験
ですよね。当時は本当に孤食だったので。
インタビュー記事Part4、いかがだったでしょうか?
ひとり親家庭の保護者のリアルな悩みを他の記事でも綴っておりますので、ぜひご覧ください!
インタビュー記事Part2「気持ちはあっても助けてあげられない」
インタビュー記事Part3「ありのままのしんどさを受け止めてくれるところ」
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