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お知らせ

渡のお話
2019.11.27
痛みを伴う一歩にはしたくない

おはようございます!代表の渡です^^

さて、この間の投稿で繰り返しお伝えしている寡婦控除についてですが、動きがありました。

https://www.asahi.com/articles/ASMCR5W1PMCRULFA005.html

とてもとても大きな一歩なのですが、心のそこから喜ぶことができない理由があります。

<未婚に対してだけ「児童扶養手当受給者」が条件に>
従来の寡婦控除の対象となる条件には、合計所得金額500万円以下の人とあります。

一方で児童扶養手当はどうかというと、扶養親族の数等によって変わってきますが、全部支給を受けようと思えば、最大でも239万円未満です。(http://www.pref.osaka.lg.jp/kateishien/teate/jifu.html#L4より)

つまり、離婚や死別のひとり親家庭であれば500万所得があっても寡婦控除の対象になりますが、未婚の場合はならないということです。

この寡婦控除は、こちらの記事で指摘されてる通り高等教育の無償化にも影響を与えます。
https://news.yahoo.co.jp/b…/akaishichieko/20190923-00143893/

子どもの目線から見れば、親が離婚か死別かはたまた未婚かという自分の力ではどうしようもないことが原因で、進学の際に得られるサポートの金額が変わるということになります。(最大で54万円)

こう書いていくとネガティブな側面が強くなってしまいますが、決してネガティブなことだけではないんです。

仮に条件が児童扶養手当受給者になったとしても、一歩前進であることは間違いありません。

本当にたくさんの方々のご尽力があって実現しようとしている一歩です。
そこには感謝しかありません。

でも、せっかくここまで来たからこそ、この一歩がもう少しだけ当事者に寄り添ってくれるものになってほしいんです。

「離婚・死別と全く同じ条件で、未婚のひとり親家庭にも寡婦控除が適用されるようになってほしい」

どうかどうか、よろしくお願いします・・・!

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あっとすくーるの活動内容はもちろん、子どもの貧困に関わるトピックにまつわる話(寡婦控除や養育費など)も盛り込む予定のあっとすくーる活動説明会。次回は12月9日開催です!

日時:12月9日(月) 19:00~21:00

会場:NPO法人み・らいず2梅田オフィス
(大阪市北区梅田1-3-1大阪駅前第1ビル 4階106号室)

内容:
19:00~19:45 学習支援の現場から見える「子どもの貧困」の実態について
19:45~20:30 ひとり親家庭で育って来た若者の体験談
20:30~21:00 質疑応答

費用:無料

申込:以下のフォームよりお申し込みください。
https://ws.formzu.net/dist/S91949534/