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お知らせ

渡のお話
2021.2.16
最近の出来事

代表の渡です。

最近あった出来事を皆さんにもぜひ共有したいと思い、記事を書くことにしました!

 

今回はひとり親家庭の親子と日常的に接する学校の先生方なんかにぜひ知っていただきたい内容です。

それでは、書いていきます!

 

手厚くなっている進学費用のサポート

 

直接明石市が振り込む

 

先日私立高校の授業料無償化の記事を発信しましたが、春先には大学無償化についての記事も発信しました。

 

僕が中学生、高校生だった頃に比べたら進学費用面のサポートというのは本当に手厚くなっています。

あと10年遅く生まれたかったです(笑)

 

そうした情報がきちんと届いて欲しいなと思いいくつか記事を書いていますが、その中でも大学無償化の記事はたくさんの人が見てくださっていて、Googleで検索していただくと比較的上位で表示されるようになっています^^

 

そしてそれをご覧になった方からメールやお電話でご相談をいただくことが少しずつ増えてきています。

 

ある日僕が取った一本の電話があったのですが、受話器の向こうの声のイントネーションが明らかに関西のそれではありません。

 

むしろものすごく懐かしいというか、馴染みがあるイントネーション。

 

お話を伺っているとなんと九州の方でした。

 

「日本学生支援機構だと思ってました」

 

 

父子家庭のお父さんからのお電話で、子どもさんの大学進学に向けて費用の問題で困っているとのことでした。

それで情報を探していたらうちの記事にたどりつき、お電話をくださったようです。

 

中には僕らもびっくりするようなものが。

なんと、うちのことを日本学生支援機構だと思ってお問い合わせしてくださった方がいます!

 

それだけ立派な記事だと思ってもらえたということでしょうか?(笑)

 

また中には「これからもしかするとひとり親家庭になるかもしれなくて・・・」ということで進学費用に関する相談をくださった方もいます。

 

こうした相談は全て無料で受けさせてもらっているのですが、それができるのも寄付で応援してくださる方々のおかげです。いつも本当にありがとうございます!

 

全国各地の困っているひとり親家庭の方にこういう形で少しでもお役に立てていることは、本当に嬉しいことです。

 

「もっと早くに出会っていれば、子どもの人生変わったかもしれない」

 

 

とはいえ、嬉しいことばかりではありません。

 

ある日、進学費用の相談のお問い合わせがありました。

 

このお問い合わせをいただいた方も記事だけをご覧になって問い合わせてくださったので、あっとすくーるがどんな団体かということはご存知なかったんですね。

 

やりとりをしていくうちにあっとすくーるがどんなことをしているかという話になり、簡単に説明をさせてもらったのですが、その後にその方から返ってきたお返事はこんな内容でした。

 

「そんな塾があったならうちの子も通わせたかったです。もっと早くに出会っていれば、子どもの人生も変わってたかもしれない。」

 

進学費用の件で相談いただいた子どもさんにご兄弟がおられるようで、上のお子さんのサポートとしてうちのような団体をずっと探しておられたということでした。

 

決して通えない距離ではないところにお住まいだということで、必要な人に届けるという当たり前のことが十分にできていませんでした。

そのお話を伺っていたのが電話を取った僕自身だったのですが、本当に胸が苦しくなりました。

 

それでもその方は「今も困ってる人たちがいるので、そういった方に紹介をしてもいいですか?」と言ってくださったんですね。

 

申し訳なさ・不甲斐なさと、そんな風に思っていただけるありがたさを同時に感じた出来事でした。

 

さいごに

 

 

必要な人たちにサポートや情報が届いていない。

この間ご相談をいただくことで改めてそれを感じています。

 

特に進学費用のことは学校の先生方がもっとも身近で相談できる存在になり得るはずなのですが、九州の方がわざわざ大阪の団体に相談をしてくるような状態になっています。

 

ちなみに大学無償化の制度についてはあっとすくーるの事業を利用している保護者の方向けに一度説明会をしたことがあります。

 

その時の皆さんの反応は

 

「学校から案内はもらったけど、まだよくわかっていない」

 

「今回の説明会の案内をいただいて初めて知りました」

 

というものでした。

 

せっかくの制度なのに十分に理解されていなかったり、高校生の保護者の方が知らなかったり。

悔しいですが現状はこんな感じです。

 

「自分で理解しろ」「自分で情報収集しろ」と言うのは簡単ですが、子どものために身を粉にして働く親の姿を見てきた自分としてはそれは言えません。

 

「じゃあ子どもが自分で頑張れ」と言う声もあるかと思います。自分で調べられる子はすごいなと思いますが、それができない子を自己責任でズバッと切り捨てる社会を僕は嫌だなぁと思います。

 

やっぱり家庭のことでしんどい時、そしてそれを支えてくれる人が誰もいない時、1人で頑張るって本当に苦しいと当時の自分が思ったからです。

 

だからこそ丁寧にサポートしてくれる大人が身近にいて、気軽に相談できるって大事。

 

「とはいえ自分も大学無償化についてよくわかってないから説明できない」という先生がおられましたら、まずは先生方に僕から説明します!(笑)

 

もし本当に希望される方がおられましたら、HPのお問い合わせフォームからご連絡ください!

 

そしてこの記事をご覧になってくださった方の周りに、ひとり親家庭で子どもの教育・進路について悩んでおられたり、ひとり親家庭特有の事情で悩んでおられる方がおられたら、「こんな団体あるよ。無料で相談も受けてくれるみたいだから、一度問い合わせてみたら?」とお伝えたいだけたら嬉しいです^^

 

緊急事態宣言も延長されることが決まり、苦しい状況が続きます。

今こそひとり親家庭の力になれるように頑張ります。

 

引き続き応援よろしくお願いいたします!