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お知らせ

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2020.4.9
大学無償化とは?2020年4月開始の制度概要を学習塾npo代表が解説

ご存知ですか?日本の学生の2人に1人は、奨学金という名の借金をして大学へ通い、社会に出ても返済しているという現実を。
 
学習塾支援のnpo代表である私、渡も、実は奨学金制度を利用し大学に通い、今も返済を行っているのですが、2020年4月から「大学の無償化」が始まっています。
 
当時の私のような学生が借金を背負って社会に出なくてもよくなる「大学無償化」とは?
 
制度の概要と、具体的な手続きや社会的意義について、ご紹介します。
 

大学無償化とは?所得が少ない世帯を対象に大学、高校等の教育費の支援が受けられる制度

大学無償化とは?低所得世帯が経済的負担なく修学できる制度
 
大学無償化は、2020年4月に開始され、正式には、「高等教育の修学支援新制度」と呼ばれています。
 
「低所得世帯に対して経済的負担を軽減することにより、所得に関係なく社会で自立し、活躍する事ができる人材を育成しよう」という主旨で、消費税を財源に少子化対策の一環で始まっています。
 
親の世帯状況や所得、子どもの人数に応じて、段階的に教育費に係る費用が支援されるもので、
 

  • 国公立の授業料等がほぼ全額免除、私立大学の約75%授業料が免除等の支援が受けらる
  • 学生生活を送るための生活費が振り込まれる

 
上記2つの両方を受けることができる、素晴らしい制度となっています。

以下、詳細を見ていきましょう。
 

対象となる学生の要件|所得、資産、学生の意欲等が要件に定められている

住民税がかからない世帯や所得の少ない世帯が対象になる等、所得、資産、学生の意欲の3つが主な支給の要件となります。
 

所得に関する要件

所得の基準と年収の目安は以下の通りです。
 
所得の基準と年収の目安
※出典:文部科学省
 
自分は当てはまるのか?について詳しく知りたい方は、以下のサイトでシュミレーションができます。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/shogakukin-simulator.html
 

資産に関する要件

資産およびその生計維持者の保有する合計額が、以下の基準に該当する事が要件となります。
 

  • 生計維持者が2人の場合、2,000万円未満
  • 生計維持者が1人の場合、1,250万円未満

 

学習意欲に関する要件

高校3年生時だけでなく、大学在学中の学習意欲も重要な要件になり、要件を満たして支援されても支援が打ち切られる可能性があります。
 
勉強意欲があり大学に通う場合にのみ、支援を受ける事ができる制度となっています。
 

  • 修得単位数が標準の6割の場合
  • GPA(平均成績)等が下位4分の1の場合
  • 出席率が8割以下など学習意欲が低いと大学等が判断した場合

 
上記3要件以外にも、国籍や大学等に進学するまでの期間に関する要件等、細かい要件も定められていますので、詳しくは、文部科学省のホームページをご参考下さい。
 

対象となる学校|大学だけでなく、短大、専門学校、高等専門学校も無償利用可能に

大学無償化=高等教育無償化という主旨の制度ですので、大学、短大、専門学校、高等専門学校が制度の対象になります。
 
ただし、直近の3カ年において在学する学生数が定員の8割を割っている大学等は対象外となり、経営に問題がある大学は大学無償化の対象外となるようです。
 
2020年4月現在は、大学・短大は97%、高専は100%、専門学校は62%が対象となっているようです。
 
この投稿を読まれた方の志望校や在学している学校が対象となっているかは、文部科学省のホームページで確認できます。
 

支援の内容|授業料等減免と給付型奨学金の支給拡充が受けられる

支援の内容|授業料の免除や生活費の支給が受けられる

出典;文部科学省

 
大学無償化は、「授業料など減免」と「給付型奨学金の拡充」の両方が受けられる仕組みです。
 
それぞれの支給額をみていきましょう。
 

授業料等減免の例(住民税非課税世帯の場合)

住民税非課税のひとり親世帯で、昼間制の国公立大学に通う場合、入学金約28万円と授業料約54万円が免除される等の支援が受けられるようです。
 

授業料等減免の例(住民税非課税世帯の場合)

出典:文部科学省

 

給付型奨学金の給付例(住民税非課税世帯の場合)

住民税非課税のひとり親世帯で、昼間制の国公立大学に自宅外から通う場合、月額66,700円が学生生活を送るための生活費として、日本学生支援機構(JASSO)から、原則毎月振込がされるようです。
 

給付型奨学金の給付例(住民税非課税世帯の場合)

出典:文部科学省

 
詳細は、文部科学省のホームページをご参考下さい。
 

手続きは大学進学前、大学在学中に行える

出典:文部科学省

 
給付型奨学金は、進学する前年の4月下旬から、高校などを通じて日本学生支援機構(JASSO)へ申込みができ、授業料等減免は、入学時に進学先大学等に申込みができるようです。
 
給付型奨学金の手続きの詳細は、日本学生支援機構(JASSO)のホームページでご確認下さい。
 

大学無償化制度の意義と私の意見

私達あっとすくーるには、大学無償化の対象となり得る、多くのひとり親世帯の子ども達が通っています。
 
この制度の意義等についてご紹介します。
 

対象となる世帯の背景と大学無償化の意義

厚生労働省が2016年に発表しているデータによると、日本のひとり親世帯の平均年収は、約240万円となっています。
 
ひとり親世帯の大半の雇用形態はパート等のため、収入は増えないのに、子どもが成長するにつれて教育費の負担が増大する傾向があります。
 
大学無償化の意義
 
ですので、経済的に厳しい状況が続き、奨学金という名の借金を背負うしか、大学に入学できる手段がこれまではありませんでした。
 
今回の大学の無償化制度を利用すれば、所得の低いひとり親世帯等でも、奨学金を借りずに大学等に通学する事ができるので、非常に意義があると感じています。
 

希望をつなぐためにあっとすくーるへのご寄付を

私は大阪であっとすくーるという塾の代表をしていますが、これまで様々な子ども達に出会ってきました。
 
志望校合格に向けてもう少しで手が届きそうなところまできたAくんは、受験まで後少し、もう少しだけ授業を増やして何とか志望校に合格したいと思っていました。
 
しかし、それを保護者に言い出す事ができませんでした。
 
なぜなら、親の経済的状況を知っているため、親に負担をかけたくないからです。
 
大学無償化により、進学の経済的負担が大幅に下がりましたが、塾や習い事に通う事のハードルが高い状況は変わっていません。
 
ここを変えなければ、せっかく大学無償化の制度があったとしても、そこに辿り着ける子どもたちはほんの一握りのままです。
 
実際に私たちも、「親に負担をかけたくない」ために、受験まであと一步のところで、塾を辞める子ども達に何人も出会ってきました。
 
子どもが辞める度に、「こんな子どもたちを支えるために塾を立ち上げたんじゃなかったのか」と悔しさを覚えました。
 
何とか10年あっとすくーるを続けることができましたが、この悔しさは消えません。
 
それでも、渡塾を利用して大学に進学した子どもたちの多くが講師として次の世代の子どもたちを支えてくれています。
 
「自分が受けた恩を、次の世代の子どもたちに返していきたい」
 
そう言って、日々一生懸命子どもたちを支えてくれています。
 
これからの10年は、皆さんと一緒にこの循環をもっともっと大きなものにしていきたいと考えています。
 
そのためにご寄付で支えてもらえませんか?
 
私達は、寄付を財源に、経済的に苦しい世帯の子ども達が無料で通塾できるための制度を行っています。
 
毎月3,000円の寄付をしてくれる人が2人集まれば、親に気を遣わずに「勉強したい」と言える環境を1人の子どもに提供する事ができます。
 

 
今回の大学無償化とあっとすくーるの支援が重なれば、子どもに大きな希望を届ける事ができると確信しています!
ぜひ、応援よろしくお願いいたします。
 
「子どもが未来へつながる道への一步を、安心して踏み出せるための寄付」はこちら
 
ご寄付に対するお問合わせは、お気軽にどうぞ。
 
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