お知らせ
あっとすくーるでは昨年度の11月から無料相談フォームを開設に生活の中での不安や困りごとを解決するためのお手伝いをさせていただいています。
3月末時点で23件のお問い合わせがあったのですが、そのうちの半数以上が大学無償化の手続きや自分が対象世帯となるのか?というお問い合わせで、無料相談を担当している僕自身も常に勉強を重ね、時には電話で日本学生支援機構さんにお問い合わせをしながら一緒に不安を解決してきました。
聞けなかった母の気持ち
僕自身もひとり親家庭で育ち、当時小学校3年生の僕は、離婚をしたため引越しをしなくてはならなくなり、家を借りるために必要な保証人を母と一緒に親戚の家をまわりお願いをしにいったことがあります。
車の中でテトリスをしながら母が戻ってくるのを待っていると深く頭を下げて玄関から出てくる母を見て「あ、うまくいったのかな」と内心ほっとしていました。
しかし、車に戻ってくるなり泣き出した母は「離婚をしたのは私だから保証人にはなってくれないみたい。私が悪いの。」と言い、それっきり話をせず、二人とも無言で家に帰りました。
その時の母はとても自分を責めているように見えました。今いる地域にいたらDVで捕まった元父親に見つかってしまうかもしれない。引っ越しをするのにもお金がかかる。子どもたちを守らなくては。なんて自分は駄目な母親なのだろう。と。
そう思ってしまう心の機微を幼いながらに感じていました。ただ、声を大きくして言いたいのですが、悩まれているひとり親家庭の保護者さんは決して駄目な母親や父親ではないです。
一人で悩まないでください。
無料相談では声だけやメールの文面だけでやりとりをさせていただくことが多いのですが、直接会わなくてもお子さんのことや今後の生活を良くするために頑張られていることが伝わってきます。
自分を責めずにはいられない状態があると思います。ただ、あっとすくーるはあなたの味方です。責められることはありません。
無料相談終了後にはほとんどの方が「丁寧にお話を聞いてくださってありがとうございます。これからどうしようかと一人で悩んでいたのですが、すっきりしました。」と言ってくださることが多いです。
ひとり親家庭の保護者さんが一人で悩まずに相談できる場所の1つとしてこれからも頑張っていこうと思います。