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月次レポート
2021.5.8
一人一人の「新生活」に寄り添う(2021年4月次レポート〜渡塾〜)

とうとう学校では新学年がスタートしました。塾でも子どもも大学生もメンバーががっつり変わり、事務所の雰囲気が大きく変わったような感じがします。

 

慣れない新生活

 

 

さて、新生活が始まってから1か月が経ちました。4月は、新しい制服で事務所に来てくれる高校生たちの姿もあります。

 

その口からは、なんと「高校辞めたいわー…」と。

 

どうやら新しい学校の雰囲気にまだ入っていけていなくて、学校生活を楽しめていないとのことでした。

 

クラスがこんなんで、先生が、勉強がと色々話していたら「一週間の中でこの塾の時間が一番楽しみやわー」との発言が。

 

その発言を聞いて、以前保護者さんがおっしゃっていたことを思い出しました。

 

何か1つ変わらないものを

 

 

以前、うちの塾をなんで継続してくれているのか?ということをヒアリングさせていただいていたときでした。

 

中学生の頃から利用されていて、高校に入って以降も継続してくださった保護者さんが「色々環境が変化する中で、何か1つ変わらないものを子どもに残してあげたい」ということをおっしゃっていました。

 

本当に子どもに対する想いに満ちた言葉だなと思います。その言葉を聞いて、塾に来てくれるどの子にとっても安心できる変わらない場所でありたいと思ったことを昨日のことのように覚えています。

 

ちなみに4月当初は「高校辞めたいわー…」と言っていた新高校生たちは、ある程度高校生活に慣れてきたようです(笑)。

 

いや、無理無理、無理やって!

 

 

話変わりまして、新中学1年生の子どもから「日本地図覚えなあかんねん、これ絶対無理じゃない?先生絶対おかしいって…」という声がありました。

 

大学生が「こういう風にやってみない?」という話をしてる中でも、できるか不安なのか「いや、無理無理、絶対無理やって!」と言い続ける子ども。

 

やりたくないと言うより、自信がなさすぎるということだったので、大学生が「わかった、この日自分も来るから、一緒に勉強しよう!」と言ってくれました。

 

その子は早速残って勉強する時間を増やしていました。

 

その話をした次の週にはもう「ちょっと、聞いて聞いて、都道府県覚えてん!」と嬉しそうに話しかけてきました。聞けば土曜日にもその学生が出てきてくれて、授業がお休みの日にも一緒に勉強をしていたとのこと。

 

大学生のおかげで、中学校生活のいいスタートダッシュになったのではないかなと思います。

 

本当に些細なきっかけだと思うのですが、その些細なきっかけが掴めずにずるずるいってしまう子どもたちもいます。

 

こうした小さなきっかけを得られるかどうかも家庭の経済状況に左右されてしまう世の中ですが、ご寄付で応援してくださる方々のおかげでこうしてひとり親家庭の子どもたちに大事なきっかけを届けることができています。

 

いつも本当にありがとうございます!

 

あっとすくーる職員

柳田 舜平