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元塾生の保護者の方にインタビューをしてみたシリーズ、Part5です!
「ひとり親って言うな!!!」と、ひとり親であることをとことんネガティブに思っていた子どもが「ひとり親って言い訳にしちゃいけない」と思うようになったこと、それを通じて保護者の抱えていた罪悪感が薄れていったという話を紹介しています。
ぜひご覧ください!
普通の家ならあるいろんなものが消えていく
渡:その話を聞いて思い出したんですけど、達拓が塾に入って最初のクリスマスですかね。
達拓がケーキを買ってきて、池田さんからも「よかったらみんなで一緒に食べてください」って連絡をいただいて。
達拓が去年この話をしてくれたんですが、僕それまで忘れてたんです(笑)。
でも、あいつはすげえ覚えてたんですよ。ああいうのが嬉しかったなぁって。
池:うち、離婚の原因が元の夫のギャンブルなので、常にお金に追われるような生活だったんです。
そうなってくると、まず今月の分の借金を返すっていうのが最優先。そこを毎月毎月乗り越えられるかどうかギリギリっていう、気持ちに余裕のない生活になってきちゃうんです。
そうすると、普通の家ならあるいろんなものが消えていって、その一つがイベントごとなんですね。
誕生日来たって全然嬉しくないし、ケーキ買うお金があるなら少しでも返済できるのにっていう発想になっちゃうんです。
だから、イベントごとをできるようになるっていうのはある程度生活が落ちついてきたり、気持ちに余裕が出てきたり、心配事がなくなったりっていう結果なのかなって。
うちにはそういうイベントの経験があまりにも少ないし、私も仕事でいないことが多いので、じゃあみんなで何か楽しい経験をして欲しいなと思って。
渡:あの当時は生徒も全然いなかったので、生徒達拓1人に大学生4〜5人で関わるみたいな感じだったんです。
みんなやれることが他になかったので、一緒にケーキをご馳走になりました(笑)
池:贅沢ですよね(笑)本当に、最高のご褒美でしたね。
「ひとり親だったからこの塾に出会えた」
渡:話は少し変わるんですが、通い始めて3ヶ月くらいですかね?池田さんと一回面談させてもらったんですよ。
達拓最近どうですかー?って。
その時に「最近うちの子がひとり親家庭で嫌だって言わなくなったんです」って話をしてくれて。
「ひとり親家庭だったから俺この塾に出会えた」みたいなことを達拓が言ってて、本当にありがとうございますって言われたんです。
実は、この言葉が僕の中ではすごく大きくて。あの言葉を最初にもらえてなかったら、もっと早く心折れて続けられなくなってたかもしれないくらいずっと大事にさせてもらってる言葉なんです、実は。
「自分でも役に立てることあるんだな」って思えた最初の出来事だったので。
池:その言葉は私も覚えてます。本当そうだったので。
達拓がちょっと暴れたりした時に「しょうがないじゃんひとり親なんだから。少しは我慢してよ。」みたいなことを言うことがあったんです。
でも、それを言った日には「ひとり親って言うな!!!」ってめちゃめちゃ怒られて。
「私の罪悪感も薄れました」
ひとり親って言葉にすごい反応するんです。本人はそれを恥だと思ったり、ネガティブに捉えてて。
隠したいんだけど、途中からお父さんがいなくなったので、知ってる人はみんな知ってるじゃないですか?
あの子の家お父さんいなくなったんだよとか。
それも学校行きたくない原因の一つだったのかなと思うんです。
だからと言っていじめられるわけでもなんでもないんだけど、きっと何か言われてるに違いないって感じてたんでしょうね。
ひとり親って言われることをすごく嫌がってました。
渡:今バンバン言ってますけどね(笑)
池:本当ですね(笑)
そんなだから、本人も当時は何かあると全部「ひとり親」のせいにしてたんです。
ただ、当時のこちらの先生たちってひとり親の方が多かったじゃないですか?
渡:そうでした。しかも当時は全員阪大生でしたからね・・・
池:そうなんです(笑)だから言い訳ができなくなって(笑)
渡:それはかわいそう!(笑)
池:でも、ここで色々受け止めてもらえたからだと思うんですけど、すごい素直になってひとり親って言い訳にしちゃいけないよなって親の前で口にしたりするようになったので、気持ちが楽になりました。
私の罪悪感もだいぶ薄れました。
インタビュー記事Part5、いかがだったでしょうか?
ひとり親家庭の保護者のリアルな悩みを他の記事でも綴っておりますので、ぜひご覧ください!
インタビュー記事Part2「気持ちはあっても助けてあげられない」
インタビュー記事Part3「ありのままのしんどさを受け止めてくれるところ」
インタビュー記事Part4「子どもを傷つけたいわけじゃない」
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